まちおこしこの人あり
子どもと親の心つかむ
豊川でセレクトショップイン経営 加藤典子さん(38)
少子化が進む中、子どもと親たちの心をつかんだ女性がいる。豊川市中心部で乳児・子ども服販売のセレクトショップイン(諏訪3)を経営する加藤典子さん(38)。昨年9月に企画したイベントには、1万人以上が来場した。
長年、しないで子ども服店を営み、3児の母でもある加藤さんは、市の補助制度を活用して、親子を楽しませるイベントを思いついた。『お母さんが求めているのは、子どもが笑うことだ』とイベント名を『こどもがわらうとせかいがわらう』と命名した。
会場は御油町の県営東三河ふるさと公園。交流のある店主や作家ら77組が出展し、若いママら育児世代向けの雑貨や小物の販売ブース、親子で体験できるワークショップ、ヨガなどを展開した。
市のシティセールス支援事業に指定され、告知用チラシが市内の保育園や小中学校、公共施設に配られた。その効果もあり、近隣道路は渋滞が発生するほどの人々が殺到し、1日の来場者数では2006(平成18)年の開園以来、最多規模となった。加藤さんは『渋滞で諦めて帰られた方もいたけど、みんなが笑ってくれた。出展者の方々もみんなを喜ばせてくれた』と感謝する。
交通の利便性などの反省もふまえて、今年3月20日(祝・月)に予定する第2回開催は、会場を市中心の複合商業施設プリオ、市民プラザ、諏訪公園に変更。目標の出展者数は100組で、来場者数は2万人だ。『プリオの認知度の向上にも貢献したい。昔みたいに、諏訪に若い人たちが行き交うようになれば』と青写真を描く。(由本裕貴)
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